マヤの塩田と遺跡を巡るプチツアー-Las Salineras de Xtampú & Xcambó-

April 10, 2018

ユカタン半島といえば、ウシュマルやチチェン・イッツアーといったマヤ遺跡を擁する地。

とはいえ、広い遺跡は3歳児連れにはちょっとハードルが高い…という軟弱な私が選んだ、気軽に尋ねることのできる遺跡をご紹介します。

 

 

 

「光る石」の生まれる場所、Salineras de Xtampú /シュタンプ塩田

 

19世紀後半、エネケン(リュウゼツランの一種で、その繊維は工業用品や日用品に用いられる)貿易で潤っていたユカタン州が更に産業を拡大すべく整備したのがプログレソ港。現在は大型観光クルーズの停泊地ともなっています。

 

そのプログレソからひたすら東へ行くこと35km余、Dzemul- Xtampú /ドゥセムル-シュタンプ通りを右に曲がると現れるのがSalineras de Xtampú /シュタンプ塩田です。

 

 

ピンクラグーンとして一躍有名になったLas Coloradas/ラス・コロラダスほどの広さはありませんが、ピンク色は負けず劣らず(こちらも、季節や時間帯によって見え方はかわります)。

 

この塩田は古の時代から続くもので、後述するXcambó /シュカンボ遺跡の交易品だった塩を産出していたことからも古典期(300年~900年)から存在していると考えられます。

 

とはいえ、ここ20年以上は完全に放置され、塩の産出は止まっていたそうです。

それを復活させよう、という動きがなされたのが2017年。

30人ほどの地元民が集まり、Meyah Taab SA de CVという会社組織を設立し、ネットでのクラウドファンディングを通して製塩事業を復活させようとしています

 

 

 

 

塩田の名前、Xtampú /シュタンプ、とはどういう意味なのかと聞いてみると「キラキラ光る石」、つまり塩のことなのだと教えてくれました。

 

 

 

 

ミネラルたっぷりのピンクソルトは奥の大袋10ペソ、手前のかご入りも10ペソ…という、良くも悪くも「観光地化」「商業化」されていない価格設定になっています。

今回は体験しませんでしたが、この塩田では「ミネラル泥パック」もできるようです。

ご興味ある方は「exfoliación/エクスフォリアシオン」を問い合わせてください。

 

 

 

Facebookもちゃんとあるところが、時代ですね。

 

 

 

マリアも出現したマヤ遺跡、Xcambó /シュカンボ

 

シュタンプ塩田をもう少し進んだところにあるのがXcambó /シュカンボ遺跡。

マヤの言葉で「天空のワニ」「交易の行われる場所」という意味だそうです。

*参考にしたサイトによると、発音は「shh-cam-bú」とのことですが、現地在住の方によると実際は「シュカンボ」という発音で通っているそうです。
こちらでも、シュカンボで表記します。

 

後者の意味が表すように、古典期前期からシュタンプ塩田で生産された塩の取引をするマヤの重要交易場所となっていました。

 

 

 

700m x 150mの小さな遺跡内に入るとまず見えてくるのがPiramide de la Cruz/十字架のピラミッドとCapilla Maderna/礼拝堂。

 

メキシコの様々な遺跡がそうであるように、スペイン征服後は先住民のカトリック改宗に利用されたのはシュカンボも同じこと。ですがシュカンボが面白いのは、マリア出現の奇跡が起こった、とされるのはたった半世紀前の話。

 

 

この礼拝堂もそれにちなんで建てられたそうで、かなり新しいものなのです。毎年5月のマリアの月には、盛大にお祭りがなされるのだとか。

 

十字架のピラミッドに登って中央広場を見渡してみるとこんな景色が広がります。

 

左手前から、La Gran Plataforma/大基壇、Edificio del Comerciante/商人の家、名称不明のピラミッド、そして正面のPiramide de los Mascarones/仮面のピラミッド

 

 

シュカンボ遺跡は、ペテン様式・メガリティコ様式・イサマル様式、と建築様式がバラエティに富んでいるそうなのです。存在した時期の長さそして交易という様々な地区の人間が行き来することに起因してるようなのですが、残念ながら素人には一見してわかりませんでした。

 

 

仮面のピラミッドには漆喰装飾があります。保護用の屋根が備え付けられていますが、かなり崩れてしまっていました。

 

この遺跡は儀式が執り行われていた場所というよりも、あくまでも塩を中心とした交易の場、そして住居だったとのこと。

中には、El Baño de Vapor/蒸し風呂の跡や、倉庫に使っていたのかな?と思う部屋もあり、古の時に思いを馳せることができます。

 

 

手前がEl Palacio/宮殿、その奥に見えるのが、倉庫や住居、蒸し風呂などの生活スペース(推測)。

 

 

骨なんかも発掘されているのですか?と受付のおじさんに聞いてみると、おもむろに出てきた1本の骨。

 

 

生贄ではなく、住人が亡くなると家の下に埋葬していたために、住居跡からたくさんの人骨が掘り出されたのだそうです。

 

 

中央広場には井戸あり、魚が泳いでいました。魚が出入りできる穴のようなものがあって、セノーテにつながっているのでしょうか?

 

 

 

*シュカンボ遺跡ではパンフレットはおろか、遺跡内の説明書きもありませんでしたので、下記のサイトを参考に調べました。

 

マヤ遺跡探訪/XCAMBO

ZONA ARQUEOLÓGICA DE XCAMBÓ

Xcambó: codiciado puerto del clásico maya

 

 

 

ユカタン観光の新しいオプションに!

 

なかなか日本語での紹介がなく、マイナーな塩田と遺跡ではありますが「他の人が行かない場所に行ってみたい」「人の少ない遺跡で古代ロマンの風を感じてみたい」、そんなアナタに、新しいユカタン観光のオプションとしていかがでしょう?

プログレソから30分、メリダからも1時間でいけますので、気軽な日帰り遠足の行き先としておススメです。

 

プログレソから:YUC27号線をひたすらまっすぐ東へ走ること30分余、最初に右に曲がる道がでてきたらそれがDzemul- Xtampú /ドゥセムル-シュタンプ通りですので、右折。

 

 

 

 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

​こちらの記事もどうぞ

カテゴリー
Please reload

タグから検索
Please reload

© 2019 by メヒコぐらしの手帖 All Rights Reserved.

当ブログに掲載のテキスト及び画像の無断転載を禁じます。

当ブログに掲載されている情報は執筆時点のものです。最新情報は公式サイト等でご確認ください。